START AGINN〜柊にい誕生日記念SS〜
                                                     書き人 柴崎洋魔

10/22、その日は何の日か知っている人はこの中に何人いるだろうか? そう、その日は楓子ちゃんを守る会創始者で野球部会員ナンバー001でマネージャーの柊雅史の誕生日である  

10/22PM6:00野球部部室
野球部部室で一組の男女が部員達の帰った後であとかたづけをしていた

1人はその日誕生日を迎えた野球部マネージャーの柊雅史だった
そして、もう1人は野球部の華、同じくマネージャーの佐倉楓子だった
部室の片づけが終わったときだった
不意に楓子が柊に話しかけた
「ねえ、柊さん、あのね」

楓子が何かもじもじして柊に話しかけた

「何、楓子ちゃん?」
柊は緊張して答えた
「こ、これ」

楓子が柊に何かを差し出した
 

10/15PM2:30渡り廊下
「えっ、柊さんの誕生日って来週の22日なの」

次の生物の授業を受けるため生物室へ行く途中楓子はクラスメートの柴崎からそのことを聞いた

「ああ、この前そう聞いたよ」
そう聞き、楓子は心の中で思った
(どうしよう、後一週間しかないよ、これから編んで間に合うかな)
「ん、どうしたの、佐倉さん?」
何か悩んでるような楓子に柴崎は聞いた
「ううん、何でもない」
「そう、あっ、もうこんな時間だ佐倉さん急がないと」

「うん」

楓子と佐倉は急いで生物室へいった
 

同日PM9:00佐倉宅

「柊さんにはいつもお世話になってるし、それに・・・」
そこまで言うと楓子の顔が少し紅くなった
「柊さん・・・」

「く〜ん」

その時、楓子の飼っている座敷犬のチャーリーが楓子にすり寄ってきた
「あっ、チャーリー何でもないよ、私は元気だよ」
「く〜ん」

「そうだね、チャーリー頑張らないとね」
そう言って、楓子は編み物箱を取り出し何かを編み始めた

 
10/16PM5:00野球部部室
その日も部室の片づけを楓子とともに終えた柊は明日は休みだな、思い切って楓子ちゃんをデートに誘ってみようと考え声をかけた

「ねえ、楓子ちゃん、明日って予定ある?」

「う〜んとね」
楓子はそこまでいって気づいた、明日柊と遊びに行くのはきっと楽しいだろう、でもそれだともしかすると柊へのプレゼントを編み終わるのが間に合わなくなるかも知れない
楓子は考えたすえ
「ごめんなさい、明日はちょっと・・・でもまた誘ってね」

と答えた
その時柊は心の中では
(ガーン、断られた、どうせ俺なんて俺なんて)

とうじうじしていたが平静を装って
「そっか、用があるならしょうがないね」

と答えた  

同日PM9:00佐倉宅

(柊さんの誘い断っちゃった・・・)

楓子はうつむいていた
そして今日もやはりそこへチャーリーが来て楓子の頬をなめた

「きゃ、やだチャーリーくすぐったいよ」
「く〜ん」
「そっかそうだよね、誕生日にコレ渡したらきっと柊さんもわかってくれるよね、ありがとチャーリー」
「く〜ん」
「頑張るモン」

楓子はその日も編み物をした  

10/21佐倉宅AM1:00

「できた」
その日、楓子はようやく編み終わった
「く〜ん」
「チャーリー、ありがと、後は明後日渡すだけだね」

楓子は今編み上がったばかりのそれを抱きしめてつぶやいた
「柊さん・・・」

「く〜ん」

「じゃ一緒に寝ようか、チャーリー」

そう言って楓子はベットに入った、そしてその枕元ではチャーリーが丸くなって眠った  

同日PM1:00屋上

その日も柴崎は屋上でねっころがって空を見ていた

その時不意に屋上のドアが開き1人の少女がはいてきた

それを見て柴崎は起き声をかけた
「佐倉さん、こんにちは」
「あっ、柴崎君こんにちは」

そう言った楓子の顔はなんだかうれしそうだった
「なんか、佐倉さんうれしそうだね」
「えへへ、明日柊さんに渡すプレゼントが昨日できたんだ」
「へえ、よかったね、間にあって、柊喜んでくれると良いね」

「うん」

楓子は笑顔で答えた
「そう言えば、柴崎君、なんで柊さんが選手じゃなくてマネージャーやってるか知らない?」

「アイツ何も言ってないの?」

「うん、一度聞いたけどなんだかはぐらかされちゃって」

「ふ〜ん、そうか、ま、佐倉さんにならいってもいいか」
柴崎が楓子に何かささやいた

「えっ、そうなの」
「ああ」
 

同日PM6:00野球部部室

「楓子ちゃん、あの一緒に・・・」

「柊さん、ごめんなさい」
柊が声をかけるまもなく楓子は走っていってしまった
このとき柊は心の中で思った

(なんかこの頃避けられてるような、俺嫌われちゃったのか・・・)  

10/22AM1:00佐倉宅

(柊さん、昔そんなことがあったなんて・・・)
「私、柊さんに何かしてあげられることないかな」
楓子はずっとそのことを考えてたせいか急に眠くなってきた
そして、机に突っ伏して眠ってしまった
その横では先ほどから深刻そうな顔をしていた楓子を心配するかのようにチーャーリが楓子の横顔を見つめていた そして楓子が寝るの見ると不意にチャーリーが光った  

同日?時刻不明楓子夢の中?
楓子は歩いていた、道なりにどんどん進むと滝がありその下の岩場に1人の青年が座っていた 楓子は何故かその青年を知っているような気がし近づいた
楓子は近づくと青年は振り向き微笑みいった

「やあ、かわいいお嬢さん何か悩んでますか?」

「そうみえますか?」
「ええ、よかったら相談にのりますよ」

「あの・・・」
楓子は何故かその青年ならきっと力になってくれると思え話した
数分後
「なるほど、その人に何かしてあげたいと」

「はい」

「貴方ならできることはたくさんあるはずですよ、応援してあげたり、リハビリにつきあってあげたりしても良い、大丈夫、貴方ならきっとできますよ」
「はい、ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそかわいいお嬢さんの力になれてうれしいですよ、さあ、もう時間ですおいきなさい」
楓子の前に光が広がりそれが楓子を包み込んだ
光が消えたときそこに楓子の姿はなかった それを確認すると青年の姿が変化していった
そして、青年の姿はなくなりそこには一匹の犬がいた

それは楓子の飼っている座敷犬のチャーリーだった
チャーリーはつぶやいた

「楓子ちゃん頑張って君ならきっと大丈夫だから、君の笑顔は人を元気にする力があるんだよ」  

10/22AM8:00佐倉宅

「う〜ん、あれ」
楓子は目を覚ました
その時楓子の目が時計に釘付けになった

「え・・・もう8時急がないと遅刻しちゃうよ」 楓子は急いで着替え、柊へのプレゼントを鞄に入れるとおおいぞぎで飛び出していった
「いってきまーす」
楓子は飛び出していった後の部屋にはチャーリーが静かに寝息をたて眠っていた
 

10/22PM5:00グラウンド

楓子はそわそわしていた

この後柊にどうやってプレゼントを渡そうか、その後何を言おうか
そんなことを考えながら仕事をしていたので楓子はいつもにましたどじっぷりを発揮していた
「きゃ」
ボール入れにつまづいて楓子は転んだ

「佐倉、またっすか」

顧問の中村があきれたように言う
余談だが楓子がボール入れに躓いたのは今日3回目だった

「ごめんさーい、いま片づけます」
楓子はそう言い、散らばったボールを片づけようとしてボールを踏んでしまいまた転んだ
「きゃ」
それを見て中村は頭を押さえた
周りでも部員が何人か笑っていた

しかし、その中で1人だけ楓子を見守っている影があった
 

同日6:10野球部部室

楓子は柊にラッピングされた包みを差し出した

「コレ、俺に?」
「うん」

「開けていい?」

「うん」
柊は包みを開けた
「あっ、コレは手袋、しかも手編み、でも何で?」
「今日、柊さんの誕生日でしょ」
恥ずかしそうに楓子がいった
「あ、ありがとう、楓子ちゃん、俺の誕生日知っててくれたんだね」

「それとね、明日から朝一緒に走らない?」
「えっ、なんで?」

「柊さん、選手としてもう一度頑張らない?」
「誰から、そのこと?」
柊はたしょう強ばった声で聞いた
「うん、柴崎君が」
(アイツよけいなことを・・・)
「ねえ、柊さん、頑張らない?」
「・・・でも・・・」
「柊さん、頑張ろうよ、ね」

楓子が笑顔でいう
柊は悩んだ・・・
そして決断した

「俺、やってみるよ、つきあってくれる」

「うん」
 

10/23AM6:00土手

「ごめん、待った」

「ううん、私も今来たとこだよ」

「ところで楓子ちゃんこれ」
柊が昨日もらった手袋を差し出した
「どうしたの?」

「両方とも左手ようだったんだ」
「えっ」

「でさ、右手よう編んでお揃いにしない?」

「うん」
楓子は笑顔で答えた
「じゃ、いこっか」

「うん」

二人は走り出した  

それから甲子園

楓子は祈っていた

その先のバッターボックスには柊が立っていた

試合は9回の裏4−1 2アウト満塁2ストライク

そして、ピッチャーが最後の球を投げた
球はまっすぐ進んだ
柊はバットを振った

カキーン

いい音をたてボールは青空へ吸い込まれていった
楓子はそれを見てにっこり笑って柊を見た
柊も楓子の方を見た
二人の視線が合い二人は微笑み会った
                                       END

あとがき

柊にい誕生日おめでと〜、約束どうり書きました途中から訳の分からないものになったような気がします(^^; 出てくれた虹野さんもありがとうございました すいません、支離滅裂な箇所たくさんありますね
いいかな〜、こんなんで?
読んでくれた方ありがとうございました
そう言えば初の短編だな、うちにとって

ではまた

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