銀河お嬢様伝説カエデコ☆

2話「戦いの意味は・・・。」

楓子のご近所は、ある女子校生によって壊滅の危機に陥っていた。

「早く出てきなさい、佐倉楓子。さもないと、ご近所が消滅するわよ。」

その事を、自分の部屋の中で聞いていた楓子は、少しおびえている。

「ねえ、セレナ。もしかして戦う相手って、外で叫んでる人の事なの?」

「そうみたいです、やはり闇の勢力は、思ったよりも行動が早かったみたいですね。」

「でも・・・・、どうやって戦うのよ~、ご近所を破壊するほどなんでしょ。」

「大丈夫です。そのために私が居るんですから。」

そう言うと、セレナは呪文の詠唱をし始める。

 

「光の勇者ここに誕生せり、大いなる闇を打ち砕く剣と矢よ、光の勇者に力と希望を与えん。勇者の中に眠る心の器よ、今こそ開放の時。勇者を守る鎧となりて、邪悪なる闇を退けよ」

セレナが詠唱を終えると、楓子の体が眩しい程の光が包む、その瞬間楓子の体には、暖かい波動が満ちていく。

その光が楓子から消えると、楓子の体には緑色をしたプロテクターが装備されていた。

 

「ねえ、セレナ。これがあなたの力なの?。」

「そうです、今あなたが装着している物は「ライトニングスーツ」と言って、闇の力に対抗できる力を生み出す物なんです。」

「じゃあ、さっきの暖かいあの感覚は、その力なのね。」

「そうですよ。さあ準備は整いました、あの女の子を止めに行きましょう。」

「うん。」

 

楓子は颯爽と窓から飛び降りる。そのまま、宙に浮いた楓子は、暴れている女の子の元へと急いで向かった。

「まだなの、佐倉楓子。早くしないと本当にご近所壊滅するわよ。」

そういいながら、彼女は道路を破壊していく。

そこへ颯爽とあらわれた楓子は、ここに来る間に考えた決め言葉を叫ぶ。

「待ちなさい!。」

その声を聞いた途端、彼女は破壊活動を止める。

「やはり、ヒーロの決め言葉は、悪役を止めるんですよね~~。」

セレナはのんきに、お茶をすすりながら呟く。

「幸せと言うなの花に、せまる悪の影、けれども私が散らせはしない。佐倉楓子お望みどうりにただ今参上」

「来たわね、佐倉楓子。覚悟!。」

「私の安眠と、ご近所に迷惑をかけた分きっちり、返してあげる。」

楓子は、腰にあるビームガンを取る、すると見る見る内に銃は長くなりライフルへと姿を変えた。

そして、楓子はライフルのトリガーを解き放つ。

「少しだけ、静かにしなさーい。」

ライフルは、彼女に向かい凄い勢いで迫っていく。

とっさに思念フィルドを展開するが、ライフルのエネルギーはそれを突き破り彼女に命中した。

 

それと共に、彼女が着ていたプロテクターはボロボロになり、気を失う。

「ちょっと、やりすぎちゃったかな?、セレナ。」

楓子は、おろおろしながら自分のやった事に驚いていた。

「だいじょうぶです、楓子さん。気を失っただけですよ、それに・・・・。」

セレナが説明している最中、彼女の顔を覆っていた仮面は真っ二つに割れ、素顔が姿を現した。

髪型は変っており、まるでコアラの耳のようだった。

「あ!、この人一緒にコンテストに出ていた館林さんだ。でも行方不明になってたはずじゃ。」

「やはり、そうでしたか。」

「何が、そうでしたか。なのセレナ。」

楓子の頭には、?が浮かんでいる。

「私が蘇る前に闇の動きが活発になっていたんです、その原因が彼女達のような存在を生み出すことだったなんて。」

「よく分からないんだけど・・。」

「楓子さん。これから貴女はある闇の部隊と戦う事になります。その名は。」

「うん、その名は?。」

「その名はその名は仮面ライダー!〇トローンガ-!~♪」

「!!!」

楓子は空高く舞い上がり、猛スピードでセレナ目掛けて落ちていく。その手にハリセンを持ちながら。

スッパ-ン!。(ハリセンの音)

「うーん、ナイスな突っ込みですね。」

「セ~レ~ナ~~~!。」

楓子は顔は笑っているが、声は激怒状態だった。

「冗談です、でも一回の戦闘で強くなりましたね。」

「もう!、本当に怒るよ!。」

「ごめんなさい、ちゃんと言いますから、許してくださいませ。」

「今度いったら、メシア降りるからね。」

「そんなこと言う人、嫌いです。」

「何か言った!。」

「いえ。」

セレナはもう一度だけボケようとしていたが、楓子に圧倒されてしまい、ボケるのを止める事にした。

 

「楓子さん、貴女が戦う部隊の名は「暗黒女子高生13人集」と言う部隊です。」

「暗黒女子高生13人集・・・・、変った名前ね。」

「名前は変ってますが、全銀河を破壊するほどの力を持っていますから気を抜いてはいけません。」

「とにかく戦う為には、宇宙にでないといけませんね。」

「うーん、クルーザーならあるけど、まずマネージャさんにお休み貰わなきゃ。」

「じゃあ、まずはテレビ局に向かいましょう。」

「でも、いったんお家に帰ってからね。」

 

楓子は家に向かい帰っていく。その姿をある場所からみていた女性は一人呟く。

「あれが、光のメシアか。あの戦闘能力は侮れないわね、十分警戒をするようにしなければね。」

その女性は、桜の花の色をした髪を風に靡かせていた。

つづく

 

次回予告

やったー、お休み貰えたし、憧れの宮月さんに話かけて貰えたよう。

そんなに、嬉しいですか楓子さん。

うん、このまま何も起きなければもっといいんだけど。

そうも、行かないみたいです、敵ですよ。

え・・・・、比奈さんが敵なの~~~。

 

テレビ局に向かった楓子は、宇宙へ旅立つ準備を着々と進めていく。だがまた其処に闇の魔の手が襲いかかってくる。

次回、銀河お嬢様伝説カエデコ「HEROと天使のホイッスルに」はちみつくまさん